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建設業経理

試験傾向とアドバイス

 1級

 財務分析

  出題内容 配点 解答時間
の目安
第1問 300字から500字程度の記述式の理論問題   20点
程度
20分
第2問 財務分析の理論に関する記号選択による穴埋め問題 10〜20点 10分
第3問 財務比率の算定に関する計算問題、選択問題、正誤問題 8〜16点 10分
第4問 財務比率の算定以外の計算問題 18〜23点 20分
第5問
財務比率の算定に関する計算問題と記号選択問題
35点
程度
30分
合計 100点 90分

  各問における出題傾向と対策は、次に掲載しています。


【第1問】 傾向と対策

●傾向

  記述式の論述問題が文字数300字から500字程度で出題されています。
 過去の出題の中心は財務分析の手法に関するものであり、実数法・比率法、構成比率法、趨勢比率法、指数法については、解答できるように準備しておく必要があります。その他の出題としては、資金変動性分析、損益分岐点分析、財務諸表分析の限界、建設業の財務分析の特徴、財務比率の意義等の出題も考えられ、全般にわたっての理解が問われることとなります。

●対策
  1. 解答となる文章のポイントは、その論点に必ず表現されるであろう重要字句(キーワード)が正しく使われているか否かとなります。
    したがって、勉強は当社発行「過去問題練習帳」のキーワードや「ガイドブック」のゴシック文字を中心に整理しておくことが有効です。
  2. 文章の構成は、箇条書きを主体に誤字脱字に注意が必要です。
  3. 白紙提出は零点となります。困ったときは、自己が持っている問題に最も近い「キーワード」の在庫を払い出して、とにかく記述することです。
●過去の出題傾向

どのような項目が出題されているかを当社発行の「ガイドブック」と関連づけますと、次のとおりです。

ガイドブックの章と項目 出題回
第1章 財務分析の意義 第12回、 第14回 (再)、第25回
第2章 財務諸表の構造
第3章 財務分析の手法 第8回、 第13回、 第15回、 第16回、 第24回
第4章 建設業の財務分析の特徴 第18回
第5章 キャッシュ・フロー計算書
第6章 収益性分析 第9回、第25回
第7章 損益分岐点分析 第7回、 第22回
第8章 安全性分析 第19回、 第21回
第9章 資金変動性分析 第10回、 第17回
第10章 活動性分析
第11章 生産性分析 第20回
第12章 成長性分析
第13章 総合評価の手法 第11回、 第14回、 第23回
第14章 経営事項審査

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【第2問】 傾向と対策

●傾向

 財務分析の理論に関する問題が、記号選択による穴埋め問題の形式で出題されています。比較的難易度の低い出題が多いので確実な正解が望まれるところです。
 過去の出題の傾向としては、収益性分析における資本利益率の分解、安全性分析における流動比率・当座比率・固定比率等の意義、建設業の財務構造の特徴、資金変動性分析における資金概念等に関する出題が中心となっています。

●対策
  1. 穴埋めに使う言葉は選択肢として提供されているので、まず文章全体を通読したうえで、日本語の流れを考えながら解答することが大切です。
  2. 穴埋めに使う多枝選択項目は「キーワード」である場合が多いです。ここでも第1問と同様、「キーワード」を中心に整理しておくことが有効です。
●過去の出題傾向

どのような項目が出題されているかを当社発行の「ガイドブック」と関連づけますと、次のとおりです。

ガイドブックの章と項目 出題回
第1章 財務分析の意義 第11回
第2章 財務諸表の構造
第3章 財務分析の手法 第18回
第4章 建設業の財務分析の特徴 第7回、第13回、第23回
第5章 キャッシュ・フロー計算書
第6章 収益性分析 第10回、第11回、第14回、第15回、第16回、第17回、第19回、第21回
第7章 損益分岐点分析
第8章 安全性分析 第8回、第14回(再)、第15回、第22回
第9章 資金変動性分析 第9回、第12回、第20回
第10章 活動性分析 第24回
第11章 生産性分析 第21回、第23回、第25回
第12章 成長性分析
第13章 総合評価の手法 第7回
第14章 経営事項審査

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【第3問】 傾向と対策

●傾向

 第3問は出題形式が年度によって異なり、計算問題、正誤問題、穴埋めといった形式があります。最近は計算問題の出題が続いていますが、単純に財務比率を求める出題以外に資本利益率・完成工事高利益率・資本回転期間と穴あき財務諸表による計算問題形式の出題が多くなっています。

●対策
  1. 穴あき財務諸表の問題は焦らずにわかる比率から順番に解いていくことが重要です。
  2. 比率の算出式だけではなく損益計算書、貸借対照表の構造も理解しておく必要があります。
    (例)総資産=流動資産+固定資産+繰延資産
●過去の出題傾向

実施年度
(出題回)
出題形式 出題内容
8年度
(第16回)
正誤問題 売上債権回転率・固定長期適合比率・固定資産回転率の意義
建設業の財務構造の特徴
9年度
(第17回)
計算問題 資産合計等、総資本回転率と穴あき損益計算書による計算問題
10年度
(第18回)
計算問題 完成工事高、自己資本回転率と穴あき貸借対照表による計算問題
11年度
(第19回)
計算問題 完成工事高、総資産回転率等と穴あき貸借対照表による計算問題
12年度
(第20回)
計算問題 資産合計、固定比率等と穴あき損益計算書による計算問題
13年度
(第21回)
計算問題 損益計算書抜粋、受取勘定滞留月数、総資本回転率等による穴あき貸借対照表の計算問題
14年度
(第22回)
計算問題 事業利益、立替工事高比率、総資本事業利益率等と穴あき損益計算書、貸借対照表による計算問題
15年度
(第23回)
計算問題 資産合計、自己資本回転率等と穴あき損益計算書による計算問題
16年度
(第24回)
計算問題 受取利息、受取勘定滞留月数、負債比率等と穴あき損益計算書、貸借対照表による計算問題
17年度
(第25回)
計算問題 固定比率、自己資本比率、金利負担能力等と穴あき貸借対照表による計算問題

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4問】 傾向と対策

●傾向

 第4問は以前は財務比率以外の計算問題(資金変動性分析に関する計算問題、損益分岐点分析に関する計算問題、指数法に関する計算問題等)が出題されていました。
 しかし、近年は「生産性比率」や「成長性比率」など、比率の一部分を掘り下げた問題が出題されています。比較的難易度が高く、得点差がつきやすいので、合否の分かれ目と言えるでしょう。

●対策
  1. 難易度が高いため、テキスト等で該当部分(資金変動性分析、損益分岐点分析等)を十分理解して下さい。
  2. コツをつかむことができるまで、繰り返し過去問題等で練習して下さい。
●過去の出題傾向

実施年度
(出題回)
出題内容
8年度
(第16回)
損益分岐点及び生産性分析
9年度
(第17回)
指数法による総合評価表の作成
10年度
(第18回)
総資本事業利益率・損益分岐点及び生産性分析
11年度
(第19回)
損益分岐点及び生産性分析、成長性分析
12年度
(第20回)
指数法による総合評価表の作成
13年度
(第21回)
資金の源泉と運用に関する穴埋め
正味運転資本変動総括表
14年度
(第22回)
生産性分析比率の計算問題(労働生産性、設備投資効率等)
15年度
(第23回)
成長率・増減率、純キャッシュ・フローの計算問題
16年度
(第24回)
高低2点法による損益分岐点分析
17年度
(第25回)
正味運転資本型資金運用表の作成
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【第5問】 傾向と対策

●傾向

 第5問は、資料として与えられた財務諸表を用いて(1)10項目程度の財務比率の計算問題と、(2)財務比率に関する選択問題に答える形式となっています。

●対策
  1. 財務比率は(財)建設業振興基金発表の「財務分析主要比率表」からなされますので、財務分析主要比率表記載の比率の算式を正確に覚える必要があります。また、期中平均値を用いることが望ましい比率については期中平均値を用いることを求める年度もあるため、どの比率が期中平均値を用いるのが望ましいかも覚える必要があります。
  2. 財務比率に関する選択問題は、財務比率の意義を十分に理解していることが要求されます。
●過去の出題傾向

実施年度
(出題回)
出題内容
8年度
(第16回)
財務比率の算定
付加価値・資本集約度・固定比率・目標利益達成完成工事高の意義
9年度
(第17回)
財務比率の算定
経営資本営業利益率・損益分岐点比率・資金収支表の資金の意義
10年度
(第18回)
資金収支表の作成
資金収支表に関する問題は、従来は多く見られた出題内容でしたが、現在はその地位を「キャッシュ・フロー計算書」に譲っており、(財)建設業振興基金の出題区分表からは削除されています。
11年度
(第19回)
財務比率の算定
資本利益率、損益分岐点比率及び労働生産性の意義
12年度
(第20回)
財務比率の算定
損益分岐点比率及び立替工事高比率の意義
13年度
(第21回)
財務比率の算定
損益分岐点比率及び完成工事高経営利益率の意義
14年度
(第22回)
財務比率の算定
資本利益率及び労働生産性の意義
15年度
(第23回)
財務比率の算定
完成工事高キャッシュ・フロー比率、営業キャッシュ・フロー対流動負債比率及び完成工事高営業利益率の意義
16年度
(第24回)
財務比率の算定
純キャッシュ・フローの意義、労働生産性の分解
17年度
(第25回)
財務比率の算定
未成工事収支比率、立替工事高比率、受取勘定回転率の意義

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